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八王子を歩く – 桑都みらい物語
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桑都みらい物語

桑都みらい物語


  • 織物屋さん

  • 位置調整用

  • 様々な職人さん

  • ニット屋さん

  • 染色屋さん

  • 八王子周辺を巡る

  • 位置調整用
八王子の織物屋さん

布がどうやって出来るか、
想像したことがありますか?


身の回りにある布に目を近づけて、よーく見てみてください。実は織物は、経糸(たていと)という垂直方向の糸と、緯糸(よこいと)という水平方向の糸が交互に組み合わさってできているのです。

Q.これ、なあに?
A.フレーム織り機。
木の枠にたて糸を張り、
大きな織り機がなくても
簡単に布を作れる道具です。

桑都(そうと)とは、養蚕や絹織物の生産が盛んだった八王子の別称。東京の西端に位置する八王子は、古くから「桑の都」と呼ばれ、駅前には「織物の八王子」という大きなモニュメントが建てられていました。

消費者やデザイナーの多い東京都心に近いこの繊維産地には、1980-90 年代のファッションの全盛期を高い技術で支えていたという背景があります。全国から見ても、優れたデザインを多様な技術で表現しデザイナーと消費者を繋げる、柔軟な産地だったのです。工場ごとにそれぞれ得意とする技法があり、多くの織物工場では長い歴史の中で生み出されてきた技術が織物のサンプル帳とともに大切に受け継がれています。そんな「織物の八王子」に今も残る織物屋さんを尋ねました。

株式会社大原織物
田口織物工場
文化・ファッション
テキスタイル研究所
有限会社澤井織物
成和ネクタイ研究所
岡村織物
インターン体験記
八王子のニット屋さん

「ニット」って、セーターのことだけだと
思っていませんか?


実はセーター以外にも、靴下やT シャツ、ランジェリーなど、さまざまなものがニットの技法で作られています。伸縮性があり体にフィットするニットは、現代の衣類に欠かすことのできない素材です。

ニットは、糸を編んで作る編み物。糸でループを作り、連続して引っ掛けていくことで布地になります。このループでできた編み地は、糸がうねうねと曲がった状態なので伸縮性があり空気を含むのです。そんな様々なニットが八王子で生産されてきたことを知っていますか?八王子というと「織物産地」のイメージですが、実は「ニット産地」でもありました。それぞれの工場が得意とする違った編み方を持ち、多様で個性的なことが特長です。昭和45 年以降、織物工場が減っていく中、織物工場を追い抜く形でニット工場がたくさん生まれていた八王子。そんなニット産地としての歴史と現在を取材させていただきました。

株式会社青山良
木村メリヤス
中山メリヤス株式会社
佐藤ニット
インターン体験記
八王子の染色屋さん

白い糸は「白」に染められていることを
知っていますか?


糸そのままの色にほんの少し色を染めることで、より白色が際立つそう。糸染め屋さんではこのように、絶妙な調整で様々な色に糸を染め上げます。実は、八王子にも糸染め屋さんがあるのです。

もともと八王子が織物産地として栄えていた頃は、職人さんたちが分業で絹織物を生産していました。織物には、糸の段階で染めてから織り上げる「先染め」、生地にしてから染める「後染め」の2 つがあり、八王子織物の多くは「先染め」です。先染めには糸染めの工程が欠かせないため、八王子には現在も糸染め屋さんが残っているのです。

八王子の糸染め屋さんの特長は高い技術力。他の工場ではできない染めを依頼されたり、その日によって染め方を変えたりと、長い歴史を持つ工場ならではの強みがあります。水が豊かな八王子にはたくさんの染め工場があったようですが、昭和40 年代の公害規制の強化で下水設備の設置義務があり、街中の染め屋さんの多くが廃業していきました。いまも街に残る糸染め屋さんを取材させていただきました。

石塚染工
野口染物店
藤本染工芸
有限会社オカド染色工業
八木染色有限会社
石森染色有限会社
奥田染工場
インターン体験記
八王子の様々な職人さん

織物に必要なのは、
「織る」ことだけではありません。


織物と聞いて想像するのは、鶴の恩返しのような機織りの姿。しかしそれは織物の工程のほんの一部に過ぎません。織物は、いくつもの細かい工程を経て、たくさんの人が関わることで完成していきます。八王子には、そんな工程のそれぞれに専門の職人さんたちがいるのです。

八王子織物は分業で生産されてきたため、布ができあがるまでにたくさんの工程があり、多くの人が関わっていました。それは一つでも欠けてしまっては成り立たないもの。それぞれの技術に特化した職人さんが工場をもち、初めて織物産地として栄えていたのです。現在はその数も減少してしまい、それぞれの工場はますます貴重な存在に。その結果、昔は地域の中で完結していた生産が、今は様々な産地と連携を取りながら続けられているようです。手作業で行われる、機械には代えられない細かな調整など、その一つ一つの工程にはより良い織物への想いが込められています。

八王子の街を巡ると、この街が歴史ある織物のまちだったことを物語るように、他の産地では廃れているような古い技術が今も残っていました。今回は「撚糸」と「糊つけ」という織物の準備を行う職人さん、「整理加工」という織物の仕上げを行う職人さんにお話を伺いました。

糊つけのお仕事
撚糸のお仕事
整理加工のお仕事
八王子周辺を巡る

工場同士の関係は、
八王子の中だけに留まりません。


八王子繊維産地はその枠内におさまらず、様々な地域との関係性の中でものづくりを行っていた歴史があります。それを感じるため、八王子を飛び出して周辺の工場を巡りました。

Q.これ、なあに?
A.いとぐるま。
車輪の回転を利用して、
糸を紡いだり
撚り合わせる道具です。

北は村山大島紬の産地、東京都西多摩郡の瑞穂町にある工場へ。八王子との関係の中で、伝統技法を現代的に活用した歴史ある工場を訪ねます。南は、過去に撚糸産業が栄えたという神奈川県相模原市の半原地域へ。産業がほとんど失われてしまったと思っていた地域には、その歴史を引き継ぎ発展した先進的な工場が残っていました。八王子の周辺地域には、八王子繊維産業の歴史と密接に結びつく工場がいくつも存在しているのです。

愛川繊維会館
神奈川レース
株式会社イノウエ
小山織物工場

本ページの記事は、『日本遺産「桑都物語」推進協議会』からの委託により実施した調査結果をもとに、(株)奥田染工場が「つくるのいえ」名義で制作しています。

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