佐藤ニット
インターン体験記

有限会社佐藤ニット
ニット工場 大横町

佐藤ニットは、東京都に残る数少ないニット工場。周りの工場が次々廃業していく中、佐藤さんは企画力をつけたり設備を変えながらニットを作り続けています。控えめな佐藤さんご一家ですが、依頼者の要望をどう形にするか徹底的に考える真摯な姿勢に、絶えずブランドから依頼がきます。

優しい着心地のホールガーメント
佐藤ニットは2010 年から、主にホールガーメント機を使ったニットを作っています。ホールガーメントとは、縫製を省いて編機のみで綺麗に仕上げることができる製法のこと。世界で初めて島精機製作所が独自に開発し、日本のメーカーがその8割を占めています。ホールガーメントで作られたニットは縫い目が肌にぶつかる着心地の悪さがなく、体にストレスを感じにくく優しい着心地になります。

要望に全力で応える、静かな情熱
佐藤さんはほとんど依頼を断らないと言いま す。多少難しい依頼であっても、相手の要望をどう形にしていくかが重要なのだそう。佐 藤さんはあまり前に出るタイプではないですが、相手の熱意を汲み取り真摯に応えてくれ ようとする姿勢が、細部まで配慮が行き届いたニットになっているのだと感じました。

機械と繊細な手仕事
ニットは機械で製作していますが、機械は 100%綺麗なものが作られる訳ではないため、ほつれや編みそこないの部分が出てきたら一 つ一つ目を拾って手作業で直します。また、ニットは引っかかりやすくゴミがつき やすいため、何度も製品のチェックをするそう。デザインは、「洗い」の工程で必ず縮む ことを想定しながら決められます。なんと、洗いの時間が1分違うだけで仕上がりの厚さ や手触りが変わるそうです。こうした細やかな微調整により、綺麗なニット製品が出来上 がるのです。

佐藤ニット
インターン日記

プロの仕事を学ぶ!

ニットを洗う前と後では触り心地やサイズ感が全く違って、目が詰まって柔らかくなることがわかった。長年の感覚で微調整されてる部分があり、さすがプロの仕事だなと感じた!

発足!つかいきる課

人の役に立てないまま捨てられる糸を、少しでも減らせるように
ニット製造では、同じ種類・同じ糸でもロット(製造番号)が変わってしまうと色ムラがでてしまって使うことができないので、半端に残ってしまう糸がたくさんある。そんな少しずつ余ってしまった糸を使って小物を制作して販売する、「つかいきる課」を発足!無縫製ニットを知らない人にも良さを伝えるため、言葉選びに気をつけながら話し合った。

webショップオープン!

「つかいきる課」のw e bショップ(https://satoknito-tukaikiru.stores.jp/)をオープン!サイトで使用するための写真撮影では、商品やサイトの見せ方を中心に考えていった。 「佐藤ニット」という会社の世界観をどうつくるかを試行錯誤。佐藤ニットさんも私たちも初めてオンラインストアを立ち上げるということで、わからないことだらけだったけど、楽しみながら取り組むことができた!

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