google-maps-easy domain was triggered too early. This is usually an indicator for some code in the plugin or theme running too early. Translations should be loaded at the init action or later. Please see Debugging in WordPress for more information. (This message was added in version 6.7.0.) in /home/users/1/tokeigoya/web/1920041.com/soto/wp-includes/functions.php on line 6260twentytwentyone ドメインの翻訳の読み込みが早すぎました。これは通常、プラグインまたはテーマの一部のコードが早すぎるタイミングで実行されていることを示しています。翻訳は init アクション以降で読み込む必要があります。 詳しくは WordPress のデバッグをご覧ください。 (このメッセージはバージョン 6.7.0 で追加されました) in /home/users/1/tokeigoya/web/1920041.com/soto/wp-includes/functions.php on line 6260
]]>糊付け屋さんを営む、笑顔が可愛らしい森川さん。市街地の住宅街にある森川さんのご自宅前で車を降り、これから別の場所にある工場へ案内してもらうのかと思っていたら、森川さんは家の庭先にあるガレージの中へ。続いて中に入ると、見たことのない古道具が並んでいます。ここが作業場なんだ!と、外からは想像できない異空間に驚きました。
「糊つけ」?
「糊つけ」とはどんな工程なのか?大学でテキスタイルを学んでいる私もイメージがわかないので、知っている人はほとんどいないように思います。織物は、機械にピンと張られた経糸(たていと)が上下に動いて織られていくもの。織り上がるまでの過程で糸にはたくさんの力がかかり、そのままの糸を機械にかけると摩擦で糸が切れたり毛玉ができたり、いい織物ができません。そのため、糸にあらかじめ糊をつけて強度を補ったり滑りを良くしたりします。これが「糊つけ」という工程です。森川さんはこの糊つけの仕事を、家業としてお父さんから受け継いだそうです。
絹で磨かれた木
森川さんの作業場で特に目を惹かれたのは、各所に置かれた木の道具でした。その全てがツルツルさらさら、ずっと触っていたくなるような触り心地。実際に糊つけの作業を再現していただくと、その理由がわかりました。枷(かせ)を大きい丸太に通し、強い力でピンと張って糸の絡みをほぐしたあと、木の棒を使って糊がついた枷をねじって水気を絞ります。脱水機がなかった時代から、今でもこの方法で行なっているそう。これらの作業で絹糸と木が擦れて磨かれ、撫でられたお地蔵さんのようにツルツルになっていったようです。更に、糸がよく当たる場所は木が摩擦で凹んでいました。糊つけがそれほど長い年月をかけて織物という産業を支えてきたことが感じ取れます。

糊つけの今
森川さんはお父さんから家業を引き継いだ後、ずっと一人でこの仕事を続けられてきたそうです。現在は、全国的に見ても手作業で糊つけを行なっている工場はほとんど残っていません。「今は機械の発達で糊がついていなくても織れるものが増えてきたけど、糊がついているものはシャキっとしていて手触りが違う」と教えていただき、産業の現状を受け入れながらも、糊つけという家業を大切に思っているように感じられました。私たちが知らない間に、全国各地で今もひっそりと失われている技術がきっとあることや、大切な技術を守っていきましょう、と無責任には言えないことなど、色々なことが頭を巡りました。私たちにできることは、何かあるでしょうか。八王子という街には、街の産業を支えていた職人さんがきっとたくさんいたこと。今日森川さんとお会いしてお仕事を拝見させて頂き、機織りの背景には、私の想像以上にたくさんの人の技術が関わってきたのだということを知ることが出来ました。
text:Hinako Suga
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]]>取材は、「自慢話になっちゃうけど良いか~?」なんて会話から始まりました。森田商店さんは糸に撚りをかける撚り屋さん。元々は生糸問屋を100年ほど、撚り屋になって80 年。玄関には賞状が並び、「あんまり賞取って疎まれちゃって~」と紹介して下さいました。先代のお父さんが撚り屋を始めるため、小門町の「やさき撚糸」で三年間修行したのは戦前の話。先代には才能があり、とても良い加工糸を作られていたそうで、先代の撚った糸で出来た布団が日本橋三越で販売され、横山大観に「これは素晴らしい生地だ」と言われたこともあったとか。先代は「機織りは撚りだ」といつも言っていたそうで、後を継いだ森田さんにもその意思が受け継がれていました。

「撚る」とは?
撚糸とは、撚りをかけた糸のこと。ねじり合わせることを撚りと言い、「腕によりをかける」「よりを戻す」なんて言葉の由来でもあります。撚りにはねじる方向があり、右方向に糸をねじるとS 撚り、左方向にねじるとZ 撚り。アルファベットの見た目と重ねてそう呼ばれています。撚った糸をさらに撚り合わせたり、異なる撚り方向の糸を撚り合わせたり、その撚り数、素材の組み合わせによって様々な表情を出すことができます。今は撚り屋も完全自動の機械で大量生産をする時代。そんな中、糸の様々な表情を作りあげる森田商店さんでは手作業が多く残っており、細やかな手作業では機械に比べ生産速度が遅いため、機械を一晩中回すことも多いそうです。「うちは簡単な機械じゃ無いから高いのよ。」と森田さんは言います。工場内の機械は、これは機械らしい無機質な糸が得意だとか、これは不揃いで味のある糸が得意など、機械の特長を活かして使い分けているのだとお話してくださいました。そこには、手作業だからこそ生み出せる糸のアーカイブの数々がありました。


琵琶の弦を撚る
個人のお客さんが多い森田さんは、織物用の糸以外にも特殊なお仕事をたくさん経験してきたのだそう。業界では少量の1 ㎏、2 ㎏から仕事を受け、1 万デニール(糸の直径が約1.5 センチ)の極太撚糸づくりを行ったり、相撲の袴の糸を納めたりと、その内容は様々。琵琶の弦をつくるお仕事では、生糸を弦として撚ったのだとか。楽器の弦は、演奏しているうちに弛んでしまうと良くないので、手撚りで脚が痙攣するくらい体を張って糸を撚るそうで、森田さんはそんなたくさんのエピソードを面白おかしく話して、私たちを楽しませてくれました。森田さんは、素材をつくる人。人に渡せばその素材は別なものに変化するけれど、つくる素材は「最低限自分で良いと思う物じゃ無いと」と話されていました。壁には昭和初期からの賞状がたくさん並べられており、いままで生み出してきた多様な糸のアーカイブに触れることができる、とても貴重な時間になりました。
text:Sena Nakano
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]]>街の中で布が出来上がると、整理加工屋さんに持ち込 まれ、綺麗にセットされます。八王子に唯一残るという整理加工屋さんを訪ねました。
大恵さんは創業約50 年の整理加工屋さん。昔はネクタイ生地を扱っていましたが、当時繊維産地の多くがネクタイを扱っており、大恵さんは会社の強みを出すためにマフラー加工の仕事を始めたのだそう。その頃は東京オリンピックを境に映画が流行し始めた頃で、その影響でマフラーが広く知られるようになっていたのです。
現在は国内製マフラーの需要が減り、市場を占めているのは外国製の製品。そのため、今はマフラーの仕事よりも個人で加工を頼むお客さんが増えているそう。時代に合わせ、大恵さんは大小様々な加工ができるマルチな整理加工屋さんへと変化していきました。
起毛の加工
整理加工とは、生地にアイロンをしたり、縮絨・起毛・毛玉とりをしたりなど、布の雰囲気や手触りを生み出す仕事です。小宮さんがその中の起毛という加工方法を教えてくださいました。起毛は、繊維を毛羽立たせて布のボリュームを出す加工。工場内の起毛の機械にはたくさんの針金が生えたロールが上下に2 つ付いていて、片方は内巻き、片方は外巻きに回転しています。その間に布を通すと、上下のロールが繊維ををひっかいて、布が毛羽立っていくのがわかります。機械を触らせていただくと、手に引っかかるような感覚で少しチクチク。この機械は「チーズル」と言い、機械化する前はトゲトゲしたアザミのような植物を使うことが主流だったそう。その植物がチーズルという名前なのです。当時使っていた植物のチーズルを見せて頂きました。機械に負けない硬さがあり、布にこすりつけるとしっかりと起毛します。チーズルの芯の部分は空洞になっており、当時はそこに棒を通して長く繋げることで効率よく使用していたそう。自然を利用した先人の知恵に驚きました。

ユニークな工夫
大恵さんは、ある程度のメートル数がないと加工することができない一般的な加工屋さんと違い、どんな小さな布でも細かな対応を取ってくれるため、作家さんや個人のクライアントさんが多いのだそう。小ロットの依頼は相手とのコミュニケーションが大切になるため、1回きりの仕事よりも継続してコニュニケーションが取れるほうが良いお仕事に繋がるのだと小宮さんは言います。
工場内は、小宮さんの工夫に溢れていました。見たこともないような大きい洗濯機はどんな大きさの布も洗えるようになっていたり、それと対照的なとても小さなミシンは上糸だけが縫われるようになっており、それを使って布の仮止めを行っていたり。大きなまち針は手作りで、作業中に布を扱いやすくするための工夫なのだそう。このような知恵と工夫が、幅広く布の加工を扱える理由なのだと思います。細かな対応で希望を叶えてくれる、ユニークな工夫に溢れた大恵さんでした。
text:Misato Kumagai
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