八王子に住む私たちも、よくわからない八王子。プロジェクトを通して繊維産地としての八王子にたくさん触れてきたけれど、今の八王子ってどんな場所なのだろう。ここも東京らしいけれど、天気予報を見ると東京とは別に八王子って書いてある。電車がたくさん通っていて、高尾山があって、大学もいっぱいあるらしい。みんなで話し合いながら、一人でじっくり向き合いながら、「八王子ってなんだ?」を考えました。
座談会
八王子ってなんだ?
私たちが住んでいる「八王子」って一体なんなのか、話し合ってみた
みさと
ゆうこ
ひなこ
文章内で不適切な表現が含まれますが、彼女らの率直な意見を尊重し、そのまま書き起こしております。
–買い物には向かない?
み「 駅前に大きいデパートあればいいのにな。」
ゆ「 買い物するにはちょっと不便だよね〜。駅はすっごく大きいのに!」
ひ「でも穴場のラーメン屋とかあるよね。パン屋とか、喫茶店も多い気がする。」
ゆ「 知らなかった!」
み「駅周辺しか知らない人も多そうだよね。」
–5県に電車1本でアクセス可能。
み「 ちなみに、京王線の”王”は八王子の”王”らしい。」
ゆ「京は?」
ひ「 東京の”京”!」
ゆ「 なるほどね〜。中央線は遅延しがちだよね。」
み「 そう。中央線遅れるし、バス停複雑だし、朝から大変なんだよね〜。」
ひ「 バス停で何度迷ったことか!!」
–ほとんど山梨?
ゆ「八王子って東京だと思われてないみたい。」
ひ「都心からだとすごい遠いもん。」
み「でも八王子市って大きいし、一口に八王子と言っても色々だよね〜。」
ゆ「そういえば都心から通う友達は、気温差ありすぎて服困るって言ってた!」
み「冬の寒さは東京とは思えないよね。」
–雪が降ると、テレビに映る。
ゆ「駅が映るたびに、実家のお母さんから八王子映ったよ!って写真付きで連絡くる。」
ひ「わかるな〜。」
み「東京じゃないってよく言われるけど、そういうところは東京の代表しがち。」
ひ「駅にテレビカメラが居るとソワソワするね。」
–人と自然の街、八王子。
ひ「 大学、めちゃくちゃあるよね。」
み「 だから美容院も多いのかな?」
ゆ「わかる。どこに行くか迷っちゃうよ〜。」
み「 実は自然も豊かだよね。」
ひ「ちょっと歩くと八百屋たくさんあるもん。」
ゆ「うん、大学も山の中だ!!」
–我らが高尾山。
ゆ「 霊気満山、って駅のポスターに書いてあるよね!」
み「うん、あれ、小学校にも貼ってた。どういう意味なのかな、パワースポット的な?」
ひ「 心霊スポットってこと!?」
ゆ「 ドキドキだね。」
–あの人も、八王子出身。
み「 八王子の代表・・・ユーミン!?
ゆ「 いや、そこはフワちゃんじゃない!?」
ひ「 ヒロミ!」
ゆ「 八王子出身の芸能人、意外といるよね。」
み「 つくのいえに、キック・ザ・カン・クルー来てたらしい。」
ひ「 今も八王子に住みながら芸能活動してるのかな?」
み「 アクセスは悪くないよね。」
ゆ「 長いけど、新宿まで一本だもんね。」
–織物の街、だった?
ひ「 桑の都ってやつだよね。」
ゆ「 絹織物が盛んで、そう呼ばれてたらしい!」
み「 そういえば昔、織物の街っていうオブジェ、駅前にあったなあ。」
ゆ「 授業でやったね〜。」
ひ「 でも、授業受けるまで全然知らなかったな。」
私と八王子
街の歴史は、そこに住むひとりひとりの暮らしの物語の先にあるような気がします。自分が生まれた場所、育った風景、そしてこれからの道。私たちは、八王子で生まれ育った人もいれば、上京してはじめて八王子と出会った人もいます。私たちが知る街の風景は、みんな少しずつ違うのです。「八王子ってなんだ?」の答えとして、取材に赴いた9人のライターたちが「私と八王子」について考えました。これはまだ道の途中の、私たち一人一人の暮らしと八王子の物語です。