尾州産地

ウールの歴史が生んだ個性的なテキスタイルデザイナーたち

一級河川である木曽川の豊かな水源を利用した、岐阜県と愛知県にまたがる繊維産地です。主に生産しているものはウールを中心としたスーツ地など。イタリア・フランスと並ぶ世界3大毛織物産地でもあります。

尾州産地は質の高いウールを中心とした生地を生産しているため、海外の富裕層向けテキスタイルを企画・生産してきた背景があり、現在でも高品質な生地を生産しています。 彼らは繊維企業に就職し20年ほど勤務したのち独立しているデザイナーが多く、大手ブランドの多くのテキスタイルを手掛けており、海外のブランドにとって重要な存在でもあります。海外だけでなく東京ブランドでもテキスタイルを生産しています。どれも手の込んだテキスタイルで、彼らの作った生地がきっかけで海外に進出していったブランドも少なくありません。

また豊かな生産背景、技術に惹かれ技術を継承したいと入る若手も増えてきており、駅前には尾州産地の布を販売するお店もあります。

尾州産地は先人が築き上げてきたウールを由来とする生産背景が非常に豊かであり、全国の産地の中でも未だ「産業」という面が強い産地であると言えると思います。しかし担い手の高齢化で技術の継承が問題ではありますが、魅力的な生産現場に惹かれて若手も増えてきています。さらにB to Cも強化され、新たな販路も生まれるでしょう。 「ウール」が生んだ強みは未来をつないでいます。



総合サイト
BISHU
https://bishu-japan.com/
公益財団法人一宮地場産業ファッションデザインセンター
https://www.fdc138.com/
マテリアルテキスタイルセンター
https://matesen.com/


取り組み
NINOW -JAPAN TEXTILE IN PROGRESS-
https://www.ninow-textile.com/
Re-TAiL
http://re-tail.jp/